北朝鮮「今ある脅威」ICBM(上)来年にも米本土「奇襲」可能に
2017年8月7日
北朝鮮は7月28日午後11時42分(日本時間)ごろ、同国北部の慈江道前川郡舞坪里付近から弾道ミサイル1発を発射し、北海道・奥尻島の北西約150キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。防衛省は、ミサイルは約45分、約1000キロ飛行したとし、飛距離を短くするため意図的に高角で打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射したもので、高度は過去最高の3500キロを超えるとみられるとした。
北朝鮮の『朝鮮中央通信』は発射約8時間後の29日午前、発射されたミサイルは7月4日に発射したものと同じ「火星14」型で、「第2次試射が成功裏に行われた」と報じた。『朝鮮中央通信』によると、このミサイルは「最大頂点高度3724.9キロ」で「998キロ」を「47分12秒」飛行した、という。
多くの専門家は、今回のミサイルは7月4日に発射したミサイルの「高度2802キロ」、「飛距離933キロ」、「飛行時間39分」を上回っており、通常の角度で打てば、米国北西部のシカゴや西部のロサンゼルスにも到達する、射程1万キロ超の可能性があると指摘した。
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