大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」型試射命令書に署名する、北朝鮮の金正恩党委員長(朝鮮中央通信が7月29日に配信) (C)AFP=時事

 

 北朝鮮は7月28日午後11時42分(日本時間)ごろ、同国北部の慈江道前川郡舞坪里付近から弾道ミサイル1発を発射し、北海道・奥尻島の北西約150キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。防衛省は、ミサイルは約45分、約1000キロ飛行したとし、飛距離を短くするため意図的に高角で打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射したもので、高度は過去最高の3500キロを超えるとみられるとした。

 北朝鮮の『朝鮮中央通信』は発射約8時間後の29日午前、発射されたミサイルは7月4日に発射したものと同じ「火星14」型で、「第2次試射が成功裏に行われた」と報じた。『朝鮮中央通信』によると、このミサイルは「最大頂点高度3724.9キロ」で「998キロ」を「47分12秒」飛行した、という。

 多くの専門家は、今回のミサイルは7月4日に発射したミサイルの「高度2802キロ」、「飛距離933キロ」、「飛行時間39分」を上回っており、通常の角度で打てば、米国北西部のシカゴや西部のロサンゼルスにも到達する、射程1万キロ超の可能性があると指摘した。

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