先ほどメモを記した米トランプ政権の対エジプト軍事・経済援助の差し止め・延期について、ニューヨーク・タイムズは、エジプトの北朝鮮との深い繋がりを問題視してのものだという見立てで報じている。

"U.S. Slaps Egypt on Human Rights Record and Ties to North Korea," The New York Times, August 22, 2017.

空軍司令官だったムバーラク元大統領が、1973年の第4次中東戦争で北朝鮮から受けた軍事支援などに始まる、北朝鮮との深い関係を結んでいたことは一部では知られている。ムバーラク政権を受け継いだとも言えるスィースィー政権も、これをある程度維持しているのだろう。

しかし米国がこれまで表向きは黙認してきたエジプトの北朝鮮との関係を強く問題視するまでになったとすると、米・エジプト関係よりも米・北朝鮮関係の変化を、今回の援助差し止め問題は示しているのだろうか。

米政権は公的には否定も肯定もしていない。

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