北朝鮮とGCC諸国との経済・軍事関係

執筆者:池内恵2017年8月23日

北朝鮮と中東との関係というと、エジプトのように冷戦期の民族主義・反米主義つながりというのがかつての常態だったが、近年は湾岸産油国とのつながりもあり、米・北朝鮮間の緊迫化に伴い、政治問題化することが増えている。

さらにそこに、湾岸産油国内部でのカタールと、サウジ・UAEとの対立激化が加わって、北朝鮮と湾岸産油国との関係が表面化している。カタールとサウジ・UAEは、自らが抱えたアラビア語・英語メディアを通じて、あるいは米国のメディアやシンクタンク・専門家などを通じて、相手側の問題暴露する様々な活動を行なっているが、ここでも北朝鮮との関係の暴露が重要な項目となってきており、結果として、これまで囁かれていながら実態が明らかでなかった北朝鮮の湾岸産油国との関係を明らかにする情報が増えている。

これらについてのワシントン・ポストのまとめは次の記事である。

"The strange role North Korea is playing in the Persian Gulf crisis," The Washington Post, July 26, 2017.

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。