初出場でローアマに輝き、ペイン会長からシルバーカップを授与された松山(C)EPA=時事

 

「ゴルフの祭典」と呼ばれるマスターズは、毎年4月に開催されるシーズン最初のメジャー大会。全米オープンなど他のメジャー大会は開催コースが毎年、変わるのに対し、マスターズだけは常に同じ舞台で開催される。

 その舞台とは、世界でも屈指のエクスクルーシブなプライベートクラブとして知られるジョージア州の「オーガスタ・ナショナルGC」。世界中のゴルファーが憧れるその名門クラブの指揮を執ってきたビリー・ペイン会長が、8月23日に突然、辞意を表明した。

 それは、世界のゴルフ界に衝撃が走ったほどのビッグニュースだったが、日本ではあまり報じられていない。しかし、ペイン会長の尽力と功績がどれほど多大であったかを私は是非とも日本の方々へ知っていただきたくて、ここにペンを執った。

日本のゴルフ界とは無縁の話だなんて、どうか思わないでいただきたい。そもそも、ペイン会長がオーガスタを率いていなかったら、ひょっとしたら松山英樹の歩みも今とはまったく異なるものになっていたかもしれないのだから――。

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