「改憲確実」ではないと気づいていただけにか、開票時も硬い表情だった(C)時事

 

 第48回衆議院選挙は自民党の勝利で終わり、本日(11月1日)召集される特別国会で行われる首相指名によって、第4次安倍晋三政権が発足する。が、惨敗した希望の党と公認候補擁立を見送った民進党の混乱は、今もまだおさまらない。

 投開票があった10月22日前後の全国紙報道を見渡すと、自民勝利の原因は希望の党を率いた小池百合子代表(東京都知事)の「発言」にあるという分析でほぼ一致している。一部の民進党議員については希望の党への入党を認めない方針を明確に示した、いわゆる「排除」発言である。また、それに付随する野党分裂が自民党に有利に働いたとも報じられている。

「これから私どもの政策に合致するのか、さまざまな観点から絞り込みをしていきたいと思います。全員を受け入れるということはさらさらありません」

「排除されないということはございません、排除いたします。というか、絞らせていただくということ」

 2度にわたるこの発言が、野党混迷に拍車をかけたのは事実である。これをきっかけに希望の党入党を拒否されそうな左派系議員らの逆バネの動きが活発化。発言から4日後の10月3日には立憲民主党が結党されることになった。

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