思惑交じり「トランプ歴訪」日中韓「晩餐会」比較
2017年11月22日

11月9日夜、北京の人民大会堂で行われたトランプ大統領歓迎晩餐会。モニターに映る米中両首脳 (C)AFP=時事
トランプ米大統領の初のアジア歴訪で、日韓中の同大統領に対するもてなしが興味深かった。食事を共にした回数、訪問ステータス、晩餐会の料理など、米国と日韓中3国の思惑と計算がにじみ出ていた。
まずトランプ大統領が日韓中3カ国の首脳と食事を共にした回数である。
日本は2泊3日(11月5~7日)で4回、韓国は1泊2日(7、8日)で2回、中国は2泊3日(8~10日)で3回。回数では日本が最多だ。
同大統領の訪問ステータスは、日本は公式実務訪問賓客、韓国は国賓、中国は正式な国賓ではないが、国賓級の待遇を与えた。ステータスでは韓国が最も高かった。しかし同大統領が文在寅(ムン・ジェイン)大統領と食事したのは米軍基地での昼食会と歓迎晩餐会の2回のみだ。
トランプ大統領は正直な人だ。本心を隠してまで外交儀礼(プロトコール)を優先するようなことはしない。食事を共にした回数は、そのまま外国首脳との親密度を表している。
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