饗宴外交の舞台裏 (234)

思惑交じり「トランプ歴訪」日中韓「晩餐会」比較

執筆者:西川恵 2017年11月22日
エリア: 北米 アジア

 

 

11月9日夜、北京の人民大会堂で行われたトランプ大統領歓迎晩餐会。モニターに映る米中両首脳 (C)AFP=時事

 トランプ米大統領の初のアジア歴訪で、日韓中の同大統領に対するもてなしが興味深かった。食事を共にした回数、訪問ステータス、晩餐会の料理など、米国と日韓中3国の思惑と計算がにじみ出ていた。

 まずトランプ大統領が日韓中3カ国の首脳と食事を共にした回数である。

 日本は2泊3日(11月5~7日)で4回、韓国は1泊2日(7、8日)で2回、中国は2泊3日(8~10日)で3回。回数では日本が最多だ。

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執筆者プロフィール
西川恵(にしかわめぐみ) 毎日新聞客員編集委員。日本交通文化協会常任理事。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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