南アフリカ与党「ラマポーザ総裁」選出で再び目指す「虹の国」
2017年12月22日
南アフリカ共和国の与党「アフリカ民族会議(ANC)」の、5年に1度の党大会が12月16日~20日に開かれ、ジェイコブ・ズマ総裁(大統領)の後継者を選ぶ投票が行われた。党各州支部の代議員らによる投票の結果、シリル・ラマポーザ副大統領(65)が、ズマ氏の元妻であるドラミニ・ズマ氏(68)を破り、新総裁に選出された。
南アの大統領は直接選挙ではなく、議院内閣制における首相の選出と同じく下院(400議席)での院内投票で選出される。南アの次回総選挙は2019年4月に予定されており、ズマ氏の大統領としての任期は、法的には総選挙後まで保証されている。
大統領交代のタイミング
これから総選挙までの約1年4カ月間に、南ア大統領の座を巡っては次の3つの展開が考えられる。
第1は、ズマ氏が大統領、ラマポーザ氏がANC総裁の「双頭政治」が続き、2019年4月の総選挙でのANCの単独過半数獲得を待ってズマ氏が退任し、ラマポーザ氏が大統領に選出されるという展開である。
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