南アフリカ与党「ラマポーザ総裁」選出で再び目指す「虹の国」

執筆者:白戸圭一 2017年12月22日
タグ: インド
エリア: アフリカ
ズマ大統領(左)からラマポーザ副大統領(右)への政権交代は、南アフリカをどう変えるか (C) EPA=時事

 

 南アフリカ共和国の与党「アフリカ民族会議(ANC)」の、5年に1度の党大会が12月16日~20日に開かれ、ジェイコブ・ズマ総裁(大統領)の後継者を選ぶ投票が行われた。党各州支部の代議員らによる投票の結果、シリル・ラマポーザ副大統領(65)が、ズマ氏の元妻であるドラミニ・ズマ氏(68)を破り、新総裁に選出された。

 南アの大統領は直接選挙ではなく、議院内閣制における首相の選出と同じく下院(400議席)での院内投票で選出される。南アの次回総選挙は2019年4月に予定されており、ズマ氏の大統領としての任期は、法的には総選挙後まで保証されている。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
白戸圭一(しらとけいいち) 立命館大学国際関係学部教授。1970年生れ。立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。毎日新聞社の外信部、政治部、ヨハネスブルク支局、北米総局(ワシントン)などで勤務した後、三井物産戦略研究所を経て2018年4月より現職。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞受賞)、『日本人のためのアフリカ入門』(ちくま新書)、『ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織』(新潮社)など。京都大学アフリカ地域研究資料センター特任教授、三井物産戦略研究所客員研究員を兼任。
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