エルドアンのアフリカ戦略がスーダンの紅海岸スワーキン島に及ぶ
2017年12月27日
トルコのエルドアン大統領が12月24日からアフリカ諸国(4日間でスーダン、チャド、チュニジアを廻る予定)を訪問しているが、最初の訪問地スーダンで、興味深い動きを見せた。
スーダンの紅海岸の歴史的な港湾都市スワーキン(サワーキン)島の再建を、トルコが行う合意を結んだとエルドアンは発表した。
スワーキン島はスーダンの近代における主要な港湾のポート・スーダンから南に50kmほど下った位置にあり、入り組んだ湾の中の浅瀬の島であり、本土と道路で繋げられて半島化している。スワーキン島は紅海を挟んでサウジアラビアの港湾都市ジェッダの対岸に位置する。
16世紀にはオスマン帝国がここを支配し、対岸のアラビア半島ヒジャーズ地方の統治の拠点とした。スワーキンを拠点に紅海の制海権を掌握し、メッカへの巡礼者が上陸し海上交易の要であるジェッダを中心としたヒジャーズ地方の紅海岸を守ったのである。
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