キャンプデービッド滞在中も物議を醸す発言がとまらなかった(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 2018年という新たな年を迎えて上院では1月3日から、下院では同8日から、それぞれ第115議会第2会期(2018年1月3日~2019年1月3日)の審議が開始された。今年11月6日には、トランプ政権前半2年間について有権者による初の審判が下される中間選挙が実施されるため、各議員は再選を求めて選挙キャンペーンや政治資金集めに地元選挙区入りを繰り返す機会が増えるため、通常の年と比較しても、法案審議に費やされる時間は大幅な制約を受けることになる。こうした中、ドナルド・トランプ大統領と与党・共和党は、優先アジェンダとして何を重視して取り組もうとするのであろうか。

 トランプ大統領と共和党主導の米議会は昨年末、第2期レーガン政権当時の1986年以来実に31年ぶりの大幅な改正となる税制改革法案を成立させた。その勢いを活かすべく、トランプ大統領は1月5日から2日間、メリーランド州にある大統領の別荘キャンプデービッドに議会共和党指導部らを招き、今後取り組むべき優先アジェンダに焦点を当てて協議を行っている。

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