トランプ大統領は昨年12月7日にも共和、民主両党の議会指導部メンバーらをホワイトハウスに招いて協議していた(右端がチャック・シューマー民主党上院院内総務)(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 第115議会第2会期(2018年1月3日~2019年1月3日)召集後も、与野党対決は引き続き先鋭化している。

 2018会計年度(2017年10月1日~2018年9月30日)予算案は依然成立しておらず、暫定予算案であるつなぎ予算(CR)が1月19日までに成立しなかったため、4年3カ月振りに翌20日から連邦政府機関の一部閉鎖となった。クリスマス休暇入りする直前の昨年12月22日に成立したCRの期限は、1月20日午前0時であった。下院本会議では1月18日に賛成多数で可決されたが、失効前日の19日夜に上院本会議で行われたCRの採決では、賛成50票、反対49票となり、予算関連法案の可決に必要な60票には達せず、CRは1月20日午前0時に失効し、政府閉鎖となったのである。

 連邦政府機関の一部閉鎖はわずか3日間で終止符が打たれたものの、ドナルド・トランプ大統領にとって就任1周年のまさにその日に政府閉鎖となった。当初は、就任1周年をフロリダ州パームビーチの別荘「マール・アラーゴ」で大口政治資金調達者らとともに祝賀パーティーで過ごすはずであったが、政府閉鎖で中止せざるを得なくなり、ツイッター上に「民主党議員は(就任1周年の政府閉鎖という)素敵な贈り物を与えたがっていた」と投稿し、無念さをにじませた。

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