世界最高難度の離れ業を連発する平野歩夢。見据えるのは、当然、頂点だ (C)時事

 

 最近のオリンピックは、通称エックス・スポーツ(エクストリーム・スポーツ)と呼ばれる“翔んでる系”の競技を正式種目に採用し、従来のスポーツの枠組みを超えた、より自由で“アート系のマインド”がモノを言う新しいスポーツの領域を網羅している。

 その先がけになったのが、冬のオリンピック。フリースタイル・スキーのモーグルは1992年のアルベールビル五輪から。エアリアルは1994年のリレハンメル五輪から採用された。さらに、2010年バンクーバー五輪からはスキークロス、2014年のソチ五輪ではハーフパイプ、スロープスタイルも採用された。

 スノーボードは、1998年の長野五輪でハーフパイプと大回転が採用され、2002年ソルトレークシティ五輪では大回転が、2人同時に滑るパラレル大回転に変更された。2006年トリノ五輪からはスノーボードクロス、2014年ソチ五輪からはパラレル回転とスロープスタイルも加わり、平昌五輪では新たに、スキーのジャンプのように急斜面を滑り降り、空中で演技を行うビッグエアが実施される。

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