ガラス細工の「米朝首脳会談」(5・了)安倍首相の「焦り」と「変化」
2018年3月23日
ドナルド・トランプ米大統領が3月8日に「5月までに金正恩(キム・ジョンウン)氏と会う」と米朝首脳会談受諾を明らかにしたが、北朝鮮はいまだに公式な反応を見せず、奇妙な鍔ぜり合いが続いている。
トランプ大統領は3月10日に東部ペンシルベニア州での支持者集会で、「私が早々と立ち去るかもしれないし、私たちが着席して世界にとって最高の合意をするかもしれない」と語り、決裂、成功の両方の可能性に言及した。また同日のツイッターでは、「北朝鮮は2017年11月以来ミサイル実験をしておらず、われわれの会合までの間はしないと約束した。彼らがその約束を守ると信じる!」とも書き込んだ。
米政界や専門家の間では、依然として北朝鮮が核を放棄することには懐疑的な見方が強いが、トランプ大統領が米朝首脳会談を受諾した5月までには、あまり時間はない。
強硬派ポンペオ氏の起用
トランプ大統領は3月13日、ツイッターへの書き込みでレックス・ティラーソン国務長官を解任し、マイク・ポンペオ中央情報局(CIA)長官を後任に起用する、と発表した。
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