34.ジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)(69)

 ドナルド・トランプ大統領はH.R.マクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の後任としてジョン・ボルトン元国連大使を起用し、4月9日に正式に就任することを3月22日、ツイッター上で明らかにした。本人も就任要請を受諾する意向をツイッター上で直ちに表明するとともに、「米国は現在、広範な問題に直面しており、米国内の一層の安全を確保し、また、米国を海外でより強固にする一環としてこれら複雑な課題に取り組む点で、トランプ大統領と大統領のチームと協力していくことを楽しみにしている」と投稿している。

 大統領補佐官は大統領によるホワイトハウスの政治任命職であり、米議会上院による指名承認プロセスは不要となる。

 トランプ大統領はマクマスター氏の真面目かつ几帳面な性格などに違和感を持ち続けていたと言われており、2人の関係が微妙になる中、主要メディアはマクマスター氏解任の可能性について数カ月前から報じており、解任は時間の問題と見られていた。

 トランプ政権発足直後、最初の大統領補佐官(同担当)だったマイケル・フリン氏は、ロシアゲート疑惑に関連して在職わずか24日で辞任に追い込まれた。今回、マクマスター氏は事実上の更迭だが、ボルトン氏の就任で、トランプ政権発足から僅か14カ月余りで3人目の大統領補佐官という極めて異例の事態である。

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