「グード・フランス」の夕食会で腕を振るったティエリー・マルクス氏(左)と、ピック駐日仏大使(筆者撮影、以下同)

 

 世界150カ国にあるフランス大使公邸で3月21日前後、一斉にフランス料理の夕食会がもたれた。フランス外務省のイニシアチブによるイベント「グード・フランス(フランスの味覚)」で、美食を外交のソフトパワーと位置付けるフランスならではのイベントだ。

 東京・南麻布にあるフランス大使公邸。3月23日、今年で4回目となる「グード・フランス」の夕食会には、政財官や文化などの各界から約70人が招かれた。

 メインテーブルは、ローラン・ピック駐日仏大使の右手に森美術館の森佳子理事長、左手は日仏友好議員連盟会長の石原伸晃前経済再生担当大臣。農林水産省、経済産業省の幹部も同じテーブルに着いた。

 料理界からはオテル・ドゥ・ミクニのオーナー兼料理長の三國清三氏や、服部栄養専門学校の服部幸應理事長らも顔を揃え、私も末席に連なった。

 夕食会の冒頭、ピック大使は歓迎スピーチに立った。

「今宵はフランス料理と日本の食材を合わせました。世界的に地球環境保護、農業を大切にすることが大きな課題となっていますが、『グード・フランス』はそれへの取り組みでもあります」

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。