饗宴外交の舞台裏 (238)

官民挙げて「グード・フランス」盛り上げる仏「美食外交」

執筆者:西川恵 2018年3月30日
タグ: フランス 日本
エリア: アジア
「グード・フランス」の夕食会で腕を振るったティエリー・マルクス氏(左)と、ピック駐日仏大使(筆者撮影、以下同)

 

 世界150カ国にあるフランス大使公邸で3月21日前後、一斉にフランス料理の夕食会がもたれた。フランス外務省のイニシアチブによるイベント「グード・フランス(フランスの味覚)」で、美食を外交のソフトパワーと位置付けるフランスならではのイベントだ。

 東京・南麻布にあるフランス大使公邸。3月23日、今年で4回目となる「グード・フランス」の夕食会には、政財官や文化などの各界から約70人が招かれた。

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執筆者プロフィール
西川恵(にしかわめぐみ) 毎日新聞客員編集委員。日本交通文化協会常任理事。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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