4月20日、平壌で開催された朝鮮労働党中央委員会第7期第4回総会に出席する金正恩党委員長(中央奥)[KCNA VIA KNS](C)AFP=時事

 

「今日われわれの前には多くの隘路と難関が横たわっているが、党に忠実な核心であり党政策貫徹の前衛闘士である数十万の細胞委員長と数百万の党員がいるからこそ、党中央は肝が据わっている」「われわれがこれまで行ったことは始まりにすぎず、党中央は人民のための多くの新たな事業を構想している」「同志らを信じて社会主義強国建設のための大胆でスケールの大きい作戦をさらに果敢に展開していくであろう」――。

 これは昨年12月21日~23日に開催された朝鮮労働党第5回細胞委員長大会での、金正恩(キム・ジョンウン)党委員長の「閉会の辞」(23日)の一節である。

 党細胞委員長大会で外交問題の話をするとは思えないが、2018年に入っての北朝鮮の劇的とも言える対話攻勢を目前に控えた時点での、金党委員長のこの言葉は、その後の外交攻勢を念頭に置いたもののように思われてならない。

 朝鮮労働党は4月20日、党中央委員会第7期第3回総会を開催した。1週間後の4月27日の南北首脳会談、6月初めまでに開催される予定の米朝首脳会談を控えての党中央委総会だけに、北朝鮮の核政策や、経済建設と核開発を同時に進める「並進路線」に修正があるのかと内外の注目が集まった。

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