「剣道」薩摩「柔道」阪神という発展の「地域格差」を考察する
2018年5月14日
4月23日、福島県いわき市を訪問した。福島県北学校剣道連盟が主催する剣道講習会に参加するためだ。
この講習会は、東日本大震災の被災地支援の一環として、2013年に始まり、現在まで続いている。発起人は、筆者の大学時代の剣道部の1年後輩である藤井健志氏だ。
藤井氏は代々木ゼミナールの国語のトップ講師であるが、東日本大震災以降、福島県の教育支援も続けている。
藤井氏は受験勉強だけでなく、スポーツでも被災地を支援しようと考えた。そして、受験指導を通じて信頼関係を構築した福島県立相馬高校の荒義紀先生(現相馬東高校教頭)に、その旨を伝えた。
剣道会の「長嶋茂雄」
福島県は剣道が盛んだ。多くの有名選手を輩出してきた。2005年に全日本剣道選手権を制し、準優勝2回、3位3回の実績を誇る原田悟氏は、県内屈指の進学校である福島高校のOBだ。私が東京大学剣道部在籍中に御指導頂いた元警視庁主席師範の小沼宏至先生は、会津の出身だ。1961年の全日本選手権で準優勝している。
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