6月1日、ホワイトハウスでの会談を終えた金英哲党統一戦線部長(左)とトランプ大統領 (C)EPA=時事

 

 米国はこれまで、「完全で検証可能で不可逆的な核廃棄」(CVID)を要求してきた。一方の北朝鮮は、一方的に核廃棄を行って裸の状態になれば、自分たちもリビアやイラクのような状況に陥るのではないかという不安を抱いている。北朝鮮は、米国が本当に体制の保証をするのかを疑っており、求めているのは「完全で検証可能で不可逆的な体制保証」(Complete Verifiable,Irreversible Guarantee=CVIG)だ。

「CVID」と「CVIG」をどう組み立てるか

 マイク・ポンペオ米国務長官は5月24日に米上院外交委員会に出席し、エド・マーキー議員(民主党)の質問に答え、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談では北朝鮮に与える体制の安全の保証について話し合ったとしながら、「保証策はあくまでも、我々が求める永久的で不可逆的な、検証可能な核廃棄と同じやり方で行われるべきだ」とし、「我々は同じやり方で、交渉を越えて、長く持続可能な安全保証策を提供しなければならない」とした。

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