訪朝したラブロフ露外相(右)と握手を交わす金正恩党委員長 (C)AFP=時事

 

 金英哲(キム・ヨンチョル)党統一戦線部長が訪米している中で、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が5月31日、9年ぶりに北朝鮮を訪問した。金正恩(キム・ジョンウン)政権がスタートして初めてのロシア外相の訪朝だった。平壌国際空港では申紅哲(シン・ホンチョル)外務次官とロシアのアレクサンドル・マツェゴラ駐北朝鮮大使がラブロフ氏を出迎えた。

露外相が9年ぶりに訪朝

 ロシアと北朝鮮の間では、2015年5月にモスクワで開かれた対ドイツ戦勝70周年記念式典に金正恩朝鮮労働党委員長が出席するとされていたが、直前になり北朝鮮側が「国内事情」を理由に出席をキャンセルしたことがあった。

 金党委員長が今年に入り、韓国、中国、米国と活発な外交を展開する中で、ロシアと日本はこの動きの外にいる感じが強かったが、ラブロフ外相の9年ぶりの訪朝は、ロシアも朝鮮半島情勢に積極的に関与していく姿勢を示すものだった。

 ラブロフ外相はまず李容浩(リ・ヨンホ)外相と会談し、「ロシアは朝鮮半島情勢の改善に貢献する用意がある」と表明した。

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