2002年日韓W杯での日本代表。この頃のほうがサッカーも企業も元気だった? (C)時事

 

 6月15日に始まったサッカーのFIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップ(W杯)ロシア大会。今夜(19日、日本時間21:00)にはいよいよ日本代表が登場(対コロンビア戦)するが、苦戦は必至。よほどの幸運がない限り決勝トーナメント(ベスト16)進出は難しいと見られている。1998年の初出場から20年。出場こそ6大会連続だが、「サッカー強豪国」への道は遠のいている。

 実は、日本サッカーの停滞は、日本企業の凋落と軌を一にする。

3分の1が中国企業

 日本企業の停滞をわかりやすく示しているのが、W杯ロシア大会のスポンサーの顔ぶれである。毎試合、ピッチをぐるりと囲む電光掲示の看板に、入れ替わり立ち替わりでロゴが表示されるので、試合観戦の合間に気に留めていただければ簡単に確認できる。

 もっとも高い広告料を払う「FIFAパートナーズ」が「アディダス」(独、スポーツ用品)、「コカ・コーラ」(米国、清涼飲料)、「ワンダ・グループ」(中国、不動産開発・ホテル)、「ガスプロム」(ロシア、エネルギー)、「現代/起亜グループ」(韓国、自動車)、「カタール・エアウェイズ」(カタール、航空)、「ビザ」(米国、クレジットカード)の7社。日本企業では前回のブラジル大会までソニーが名を連ねていたが、今回から消えた。

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