4月に行われた事前協議の模様(OPECホームページより)

 

 OPEC(石油輸出国機構)は6月22日(金)の第174回総会に続き、翌23日(土)にはロシアを代表とする非OPEC産油国と第4回大臣(拡大)会合を実施した。その結果、非OPEC産油国も、OPECが決定した、2017年1月以降実施している180万BD(バレル/日)の協調減産を、減産幅が100%水準になるように7月1日以降増産すること、に合意した。だが、詳細内容は不透明なままだ。

 OPECはホームページで、前日の総会決議コミュニケと同様のコミュニケを発表している。

 外交的かつ事務的な書き出しと締めくくりの部分を除き、実質的な内容だけをみると、OPEC/非OPEC協調減産の合計順守率が「147%」だった、としていることが興味深い。OPECの順守率が152%だから、非OPECの順守率は100%以上だが、だいぶ低いことになる。

 計算してみると次のとおり、非OPECの順守率は「137%」だったことがわかる。また、180万BDの協調減産量を上回っているのは84.6万BDである。

 

 

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。