北朝鮮・南浦直轄市降仙にある千里馬製鋼連合企業所。この付近に秘密の核施設がある? (C)時事

 

 中朝の緊密な関係が一層強まる中で、マイク・ポンペオ米国務長官は6月25日に放映された『CNNテレビ』との電話インタビューで、「2カ月や6カ月といった期限は設けない」と述べ、北朝鮮との非核化に向けた交渉に期限を設けない考えを示した。

ポンペオ長官「非核化、期限設けず」

 ポンペオ長官は米朝首脳会談翌日の6月13日には、ドナルド・トランプ米大統領の1期目の任期である2021年1月までに非核化をほぼ達成したい、と語っていた。トランプ政権の任期中に北朝鮮の非核化という成果を出して、トランプ大統領の再選を目指す構想との見方もあったが、わずか2週間も経たないうちに「期限を設けない」とした背景に、水面下の米朝交渉が難航しているのではないかという見方も出た。

 一方、ジョン・ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は7月1日、米『CBSテレビ』とのインタビューで北朝鮮の非核化について、北朝鮮が過去にどう行動してきたかは分かっているとしながらも、北朝鮮が協力すれば核兵器の大半は「1年以内に解体可能だ」と述べた。ポンペオ長官が「期限を設けない」と発言した後だけに、トランプ政権内で意見の違いがあるとの見方も出た。

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