大番狂わせで敗れるか!?(テッド・クルーズ氏)(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 11月6日に投票が行われる中間選挙まで残り3カ月足らずとなった。上院議員選挙については、上院定数100名のうち3分の1の33名が改選期を迎えることになるが、党派別では民主党系会派に所属している議員24名が改選期を迎えるのに対して、共和党議員はわずか9名であり、野党・民主党が圧倒的に「守りの選挙」を強いられる構図となっている。

 これに加え、アル・フランケン上院議員(民主党、ミネソタ州選出)のセクハラ問題での辞職に伴う特別選挙、タッド・コクラン上院議員(共和党、ミシシッピ州選出)の健康上の理由による特別選挙が実施されることになる。

 こうしたことが上院については改選後も与党・共和党が多数党の立場を引き続き維持できる可能性が高いとの見方を支える根拠の1つとなっている。

注目されるテキサス州選出上院議員選挙

 そうした中、上院議員選挙で注目が集まっている選挙区の1つとして、テキサス州を挙げることができる。

 2016年共和党大統領候補指名獲得争いに出馬し、ドナルド・トランプ氏と争ったテッド・クルーズ上院議員が再選を狙うのに対し、現在3期目で、メキシコとの国境の町エルパソを中心とするテキサス州第16区を選挙区としているベト・オルーク下院議員が民主党上院議員候補として議席奪還を目指す戦いとなっている。

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