ジェットコースターのような半生を歩んできた宇野康秀氏。「USEN-NEXT HOLDINGS」の新オフィスにて 筆者撮影(以下同)
 

 8月8日、目黒駅前に建ったばかりの高層ビル「目黒セントラルスクエア」で、宇野康秀率いる「USEN-NEXT HOLDINGS」の新オフィスがお披露目された。

 宇野が社長だった「U-NEXT」は、2014年12月に東証マザーズに上場した。2017年12月にはU-NEXTが同根の「USEN」と経営統合し、個人向け動画・音楽配信などのB to Cと店舗向け音楽配信のB to Bの両方を手がける USEN-NEXT HOLDINGSが誕生した。宇野は「インテリジェンス(現パーソルキャリア)」、USEN、U-NEXTの3社を上場させたことになる。そこだけ見れば華やかな起業家人生だが、1000億円を超える借金を2回も背負い、倒産の危機を乗り切ってきた半生はまるでジェットコースターだ。

 国立科学博物館附属自然教育園の広大な緑を眼下に見下ろすガラス張りの新オフィスで、宇野は呟いた。

「社長になって30年。まるで3本の映画を観てきたような気がする」

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