成毛眞『amazon』肴に「アマゾン」を語る(下)
2018年9月4日
AWS(アマゾンウェブサービス=アマゾンが提供するクラウドコンピューティングサービス)はすごい革命を起こしました。
それまでのインターネットの仕組みは、例えば私がメールを見たければサーバーに聞いてみて、いいですよという許可があって見ることができるというのが基本で、会社内でのネットの仕組み、例えば経理システムとかも、会社内にあるサーバーでやり取りをして使うというのが今までのものでした。銀行のシステムもIBMとかが一生懸命に、何年も何百万円もかけて依頼元の会社のためだけにつくっていた、というのがこれまでの仕組みだった。
ところがAWSは、世界の頭の上にクラウドを1個つくっておいて、それをそれぞれの会社、例えばうちは銀行のシステムが欲しいと言ったら、数十分で、しかもすごく安い料金でそれを用意してくれる。しかも、アメリカと日本で同じオーダーがあっても時差があるから、アメリカで使っているときは日本の分は使わなくていいとかが可能で、世界中でコストがカットできることもあるという、すごく革命的なものになりました。
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