「南北首脳会談」徹底検証(2)「くせ球」に隠された狙い
2018年9月25日
訪朝2日目の日程は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の宿所である百花園迎賓館での、午前10時からの首脳会談で始まった。だが、この首脳会談は1時間10分で終了した。予想以上に早く終了したため、南北の合意文発表がまもなく始まるとの見通しが強まった。
韓国側は当初から、2日目の午後には南北首脳による合意文の発表を予定していた。ただ、3日目にほとんど日程を組んでいなかったため、3日目に何かハプニング的な日程を入れる可能性に加えて、非核化をめぐる協議が難航すれば首脳会談を3日目も行う可能性があるのではと見られていた。しかし、2日目の首脳会談が約1時間で終了したことで、予定通り、合意文の発表が行われる見通しが強くなった。
「9月平壌共同宣言」
2日目の南北首脳会談が終わるとすぐに、文大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は今回の合意文書である「9月平壌共同宣言」に署名し、軍を代表して宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官と努光鉄(ノ・グァンチョル)人民武力相が、軍事的緊張緩和に向けた合意書「板門店宣言履行のための軍事分野合意書」に署名した。両首脳は署名後、共同で合意文書について発表を行った。
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