「南北首脳会談」徹底検証(2)「くせ球」に隠された狙い

執筆者:平井久志 2018年9月25日
エリア: 北米 朝鮮半島
文在寅大統領(左)と金正恩党委員長が署名した「平壌共同宣言」には、北朝鮮の「くせ球」が (C)EPA=時事

 

 訪朝2日目の日程は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の宿所である百花園迎賓館での、午前10時からの首脳会談で始まった。だが、この首脳会談は1時間10分で終了した。予想以上に早く終了したため、南北の合意文発表がまもなく始まるとの見通しが強まった。

 韓国側は当初から、2日目の午後には南北首脳による合意文の発表を予定していた。ただ、3日目にほとんど日程を組んでいなかったため、3日目に何かハプニング的な日程を入れる可能性に加えて、非核化をめぐる協議が難航すれば首脳会談を3日目も行う可能性があるのではと見られていた。しかし、2日目の首脳会談が約1時間で終了したことで、予定通り、合意文の発表が行われる見通しが強くなった。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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