無人機とロケット砲で「明白な敵」を挑発する北朝鮮:高まる朝鮮半島の軍事的緊張

執筆者:平井久志 2023年1月24日
エリア: アジア
北朝鮮は無人機を300~400機保有するとみられるが、そのうちの5機が韓国に侵入した[写真は2017年6月、韓国・江原道麟蹄で見つかった北朝鮮のものとみられる無人機](C)時事/韓国国防省提供
金正恩党総書記は昨年末、韓国を「明白な敵」と断言。それに合わせるかのように無人機の韓国侵入や多連装ロケット砲発射といった軍事挑発を行った。さらに核戦力の強化を指示し、対決姿勢を強めている。

 戦争が続くウクライナから目が離せないが、年末から年始にかけて、朝鮮半島情勢も緊張を高めている。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が韓国を「明白な敵」と断言し、戦術核や核弾頭の大量生産を宣言した。これに対し、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領も「一戦を辞さない覚悟で」と軍に訓示し、米国と核に関する共同演習を議論していると述べるなど、極めて強硬な姿勢を見せた。さらに尹大統領は、北朝鮮の核危機がさらに深刻化すれば、という条件付きながら核武装の可能性にも言及し、波紋を呼んでいる。こうした状況を、年末の朝鮮労働党中央委員会第8期第6回全員会議(総会)の内容とともに報告する。

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カテゴリ: 軍事・防衛 政治
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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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