【Explainer】OPECプラスとは何か、そして石油価格にどのような影響力を持つのか

2026年4月29日
カテゴリ: 環境・エネルギー
エリア: 中東
(C)REUTERS/Maxim Shemetov
OPECプラス主要産油国の一つであるUAEは28日、5月1日に産油国連合から脱退すると発表した。ロシアを含むOPEC加盟国と協調産油国の枠組みである「OPECプラス」は、IEAの推計によると、昨年、世界の原油・石油液体燃料生産の約50%を占めた。UAEはOPECプラス内で第4位の産油国である。OPECプラスの概要とその役割をまとめた。

[ロンドン発/ロイター]OPEC(石油輸出国機構)は1960年、イラク、イラン、クウェート、ベネズエラ、サウジアラビアによって設立された。創設会議はイラクの首都バグダッドで開催された。石油政策を調整し、公正かつ安定した価格を維持することを目的としていた。現在は主に中東諸国を中心とする12カ国が加盟している(UAE=アラブ首長国連邦の脱退で11カ国に)。UAEは1967年に加盟した。

 UAEは近年OPECを離脱した4カ国目であり、規模では群を抜いて大きい。アンゴラは2007年に加盟した後、生産水準を巡る対立を理由に2024年初めに脱退した。エクアドルは2020年、カタールは2019年に離脱した。

 ロイターの試算によると、OPECは1970年代には世界の原油生産の半分超を占めていたが、その後、北海油田など非OPEC供給源が台頭した。以降の数十年間、OPECのシェアは30〜40%台で推移したが、米国など競合国による記録的な増産によって徐々に低下していった。

 OPECは2016年、影響力回復を図るため、ロシアを含む10カ国の非加盟国と連携し、「OPECプラス」を形成した。

 IEA(国際エネルギー機関)によると、その結果、2025年の市場シェアは日量5115万バレル、世界の原油・石油液体燃料生産の約50%に達した。ただ、イラン戦争が始まって1カ月後の3月には、その比率は約44%に低下した。

米・イラン戦争がUAE生産を圧迫

 今年2月末に米・イラン戦争が始まる以前、

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