『タス通信』のファーリハ大臣インタビュー記事

 

 引き続き「ハーショクジー(日本語ではカショギとの発音表記多し)事件」が石油市場に与える影響に関するニュースである。

 2018年10月22日の午後2時ごろ、ロシアの国営通信である『タス通信』がサウジアラビア(以下サウジ)のハーリド・アル・ファーリハ・エネルギー相とのインタビュー記事を掲載していた。「Saudi energy minister Al-Falih speaks to TASS on OPEC+, oil prices and Khashoggi」と題したものである。

 話題はきわめて広範にわたっているが、ストレートな、的を射た質問がなされており、ファーリハ大臣も真摯に、率直に応えている。非常に面白く、読み応えがある。

 だが、あまりに長いので、どうやって読者の皆さんに紹介しようか迷っていたら、『フィナンシャル・タイムズ』(FT)のDavid Sheppardが「ハーショクジー事件」に絞った記事を同日の午後4時ごろ掲載していた。

 そこで、『タス通信』の記事の中から、FTが書いていないポイントをいくつか列挙し、その上でFTの記事の要点を紹介しておこう。

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