岩瀬昇のエネルギー通信 (86)

「記者殺害」で「サウジ石油相」が「ロシア」に語った中身

『タス通信』のファーリハ大臣インタビュー記事

 

 引き続き「ハーショクジー(日本語ではカショギとの発音表記多し)事件」が石油市場に与える影響に関するニュースである。

 2018年10月22日の午後2時ごろ、ロシアの国営通信である『タス通信』がサウジアラビア(以下サウジ)のハーリド・アル・ファーリハ・エネルギー相とのインタビュー記事を掲載していた。「Saudi energy minister Al-Falih speaks to TASS on OPEC+, oil prices and Khashoggi」と題したものである。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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