岩瀬昇のエネルギー通信
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OPECプラスようやく合意も、市場の「不均衡」「不確実」はまだ続く
「OPECプラス」が妥協案に合意した(たとえば『Financial Times』2021年7月18日「Opec+ reaches deal to raise oil production」参照)。
前回本欄でご紹介したように、7月5日の第18回「OPECおよび非OPEC閣僚会合」(OPEC and Non-OPEC Ministerial Meeting=ONOMM)は合意に達することができず、中止となっていた。翌日にはサウジアラビア(サウジ)が8月販売価格の通知を行い、妥協の余地がない姿勢を打ち出していたため、成り行きが心配されていたものだ(2021年7月4日『OPECプラスでまた衝突「サウジvs.UAE」の火種と減産延長はどうなるか』、および2021年7月11日『米シェール企業「巨額のヘッジ損失」で陥りがちな「誤解」とは』)。
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