「一帯一路」で中国「債務の罠」に蝕まれる世界の実情(下)
2018年10月29日
ミャンマーでは、インド洋に面するチャオピュー港で中国が開発を進めているが、当面の中国からの融資73億ドルを13億ドルに引き下げることで、年内にも中国側と合意する。
ミャンマーの対外債務は100億ドルとされ、そのうち4割が対中債務で、「債務の罠」に落ちるのではないかと判断したと見られる。
中国の友好国ラオスでも、中国~ラオス~タイを貫く鉄道事業の総工費は、ラオスの国内総生産(GDP、約170億ドル)の半分近く(約67億ドル)を占め、うちラオス負担分は約7億ドルだが、中国からその多くを借り入れるため、負担は小さくない。
ラオス政府は、「中国との建設協定は非常に公平。ラオスの債務負担について大きな懸念を持っていない」としていたが、中国からの借入金を返せるのかどうか懸念されている。
2018年4月、『フィナンシャル・タイムズ』系の金融専門誌などで、「一帯一路」の進捗を検証した記事が報道された。
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