▲印は、ベンガル湾に臨むヴィシャーカパトナム、チェンナイ(=マドラス)、アラビア海に向かうムンバイ(=ボンベイ)、コーチンなどのインド海軍主要基地。中国の「真珠の首飾り」はこれらを取り囲むように配置されている(C)Fsight

 

 ミャンマーでは、インド洋に面するチャオピュー港で中国が開発を進めているが、当面の中国からの融資73億ドルを13億ドルに引き下げることで、年内にも中国側と合意する。

 ミャンマーの対外債務は100億ドルとされ、そのうち4割が対中債務で、「債務の罠」に落ちるのではないかと判断したと見られる。

 中国の友好国ラオスでも、中国~ラオス~タイを貫く鉄道事業の総工費は、ラオスの国内総生産(GDP、約170億ドル)の半分近く(約67億ドル)を占め、うちラオス負担分は約7億ドルだが、中国からその多くを借り入れるため、負担は小さくない。

 ラオス政府は、「中国との建設協定は非常に公平。ラオスの債務負担について大きな懸念を持っていない」としていたが、中国からの借入金を返せるのかどうか懸念されている。

 2018年4月、『フィナンシャル・タイムズ』系の金融専門誌などで、「一帯一路」の進捗を検証した記事が報道された。

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