多くの企業の協力でつくられたCEECの最新IoT製品の展示場。展示された製品のデザインやアイデアは素晴らしい (筆者撮影、以下同)
 

 (上)に続き、以下、筆者が訪問した地域や組織を見ていくことにする。

(4)無人コンビニ・薬局

中国に点在する無人コンビニ

 深圳市内には自動販売機の拡大版のようなものから、食事したテーブルでさえも機械が片づけてくれる設備があるものまで、様々な無人コンビニや薬局が点在していた。中には百貨店である「天虹商場有限公司」などが運営するものもあった。これらは人口減少化の社会などにおける未来の小売りの姿であるかもしない。とはいえ、深圳ではQRコードで入退出管理されていたり、商品ごと、または1人ずつしか決済ができなかったりと、思ったよりも使い勝手が悪く、日本のコンビニや自販機と比較しても問題や課題が多いように思う。

(5)前海(チェンハイ)新経済特区・深港青年夢工場

中国の新経済特区グレートベイエリアの首都地となる前海新経済特区

 ここは深圳でも急速に開発されている地域で、中国の新経済特区グレートベイエリアの首都地となることが予定されている。次世代の金融センターを目指し、香港の人材や資金が投入され、香港と深圳が共同でフィンテック(金融=Finance=と技術=Technology=を組み合わせた造語)やICTなどの事業や活動を開発している。

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