かつてのオバマ氏の登場を彷彿とさせる人気ぶりのギラム氏(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 2018年中間選挙キャンペーンで、当初は、全米レベルの知名度が全くなかったが、11月6日の投票日まで1週間足らずとなる中、全米の注目を浴びている39歳の若手政治家がいる。それは、民主党候補としてフロリダ州知事選挙に出馬しているアンドリュー・ギラム氏である。

 

「番狂わせ」となった民主党予備選挙

 8月末に行われた民主党のフロリダ州知事候補選出予備選挙で、前評判が高かった同州知事、同州選出上院議員を歴任したボブ・グラハム氏を父親に持つグウェン・グラハム元下院議員(フロリダ州第2区選出)を得票率3.7ポイント差で振り切り、民主党州知事候補指名獲得争いに「番狂わせ」を起こしたのが、同州の州都タラハシー市長のアフリカ系米国人のギラム氏であった。

 南部ジョージア州では、アフリカ系女性の民主党州知事候補であるステイシー・エイブラムス氏が共和党のブライアン・ケンプ候補と接戦を展開しており、エイブラムス候補が勝利した場合、全米初のアフリカ系女性州知事が誕生することになるが、その点でも、フロリダ州知事選はジョージア州知事選とともに非常に注目されている。

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