彗星の如く現れた民主党フロリダ州知事「ギラム候補」

執筆者:足立正彦 2018年10月31日
エリア: 北米
かつてのオバマ氏の登場を彷彿とさせる人気ぶりのギラム氏(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 2018年中間選挙キャンペーンで、当初は、全米レベルの知名度が全くなかったが、11月6日の投票日まで1週間足らずとなる中、全米の注目を浴びている39歳の若手政治家がいる。それは、民主党候補としてフロリダ州知事選挙に出馬しているアンドリュー・ギラム氏である。

 

「番狂わせ」となった民主党予備選挙

 8月末に行われた民主党のフロリダ州知事候補選出予備選挙で、前評判が高かった同州知事、同州選出上院議員を歴任したボブ・グラハム氏を父親に持つグウェン・グラハム元下院議員(フロリダ州第2区選出)を得票率3.7ポイント差で振り切り、民主党州知事候補指名獲得争いに「番狂わせ」を起こしたのが、同州の州都タラハシー市長のアフリカ系米国人のギラム氏であった。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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