都内で講演を行うモディ首相

 

 日本を公式訪問していたインドのナレンドラ・モディ首相が10月29日午後、都内で講演会を開いた。居並ぶ日印経済界などの聴衆を前に語られたのは、自身が政権を担った過去4年半で「ビジネス阻害要因の多くを解決した」という「自画自賛」。

 経済改革による投資環境の改善を誇らし気に語り、改めて日本企業のインド進出を呼びかけた。モディ首相は「ビジネス環境の改善は私の最優先事項。不要な規制を改め、迅速な意思決定を目指した結果はすでに出ている」と強調した。

ビジネス環境ランキングで急上昇

 確かに、モディ政権が発足した2014年春以降、インドに進出する日本企業は200社以上も増加し、自動車や部品産業だけでなくインフラから通信、消費財、小売り、サービスまで、実に幅広い業種の日本企業がインドの地を踏んだ。進出済み企業も相次いで工場拡張などの追加投資を行っている。

 モディ首相は、世界銀行が発表している各国のビジネス環境ランキング「Ease of Doing Business Index」で、インドが2014年の142位から2017年の100位までランクアップしたことを指摘。インド政府は昨年、このランキングで50位以内に入るという目標を掲げている。

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