「篤志家」「子供たち」そして「選手」が紡いだ米ツアーの「奇跡」
2018年11月8日

大会に合わせてチャリティーを募るためのサイトも、トップ選手たちの協力でできた。左下の赤いシャツが優勝したデシャンボー。
先週、ラスベガスで開催された米ツアー大会の「シュライナーズ・ホスピタルズ・フォー・チルドレン・オープン」は25歳の米国人、ブライソン・デシャンボーが勝利し、米ツアー通算5勝目を挙げた。
この大会の昔の姿を覚えている人は、現在のゴルフ界では、さほど多くはないだろうと思う。1983年に創設されたこの大会の初代タイトルスポンサーは、驚くなかれ、日本の「パナソニック」だった。
プロアマ形式で始まった第1回は「パナソニック・ラスベガス・インビテーショナル・プロ・セレブリティ・クラシック」、第2回以降は「パナソニック・ラスベガス・インビテーショナル」という大会名で開催され、当時の米ツアーで最も高い賞金を誇っていた。
出場選手の顔ぶれも豪華で、1986年はグレッグ・ノーマン、87年はポール・エイジンガー、93年はデービス・ラブが優勝。
そして、1996年大会はラブとのプレーオフを制したタイガー・ウッズが米ツアー初優勝。そう、ウッズの通算80勝の出発点は、この大会だったのだ。
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