風の向こう側 (34)

「篤志家」「子供たち」そして「選手」が紡いだ米ツアーの「奇跡」

執筆者:舩越園子 2018年11月8日
タグ: 日本
エリア: 北米 アジア
大会に合わせてチャリティーを募るためのサイトも、トップ選手たちの協力でできた。左下の赤いシャツが優勝したデシャンボー。

 

 先週、ラスベガスで開催された米ツアー大会の「シュライナーズ・ホスピタルズ・フォー・チルドレン・オープン」は25歳の米国人、ブライソン・デシャンボーが勝利し、米ツアー通算5勝目を挙げた。

 この大会の昔の姿を覚えている人は、現在のゴルフ界では、さほど多くはないだろうと思う。1983年に創設されたこの大会の初代タイトルスポンサーは、驚くなかれ、日本の「パナソニック」だった。

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執筆者プロフィール
舩越園子(ふなこしそのこ) ゴルフジャーナリスト、2019年4月より武蔵丘短期大学客員教授。1993年に渡米し、米ツアー選手や関係者たちと直に接しながらの取材を重ねてきた唯一の日本人ゴルフジャーナリスト。長年の取材実績と独特の表現力で、ユニークなアングルから米国ゴルフの本質を語る。ツアー選手たちからの信頼も厚く、人間模様や心情から選手像を浮かび上がらせる人物の取材、独特の表現方法に定評がある。『 がんと命とセックスと医者』(幻冬舎ルネッサンス)、『タイガー・ウッズの不可能を可能にする「5ステップ・ドリル.』(講談社)、『転身!―デパガからゴルフジャーナリストへ』(文芸社)、『ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー』(ゴルフダイジェスト社)、『ザ・タイガーマジック』(同)、『ザ タイガー・ウッズ ウェイ』(同)など著書多数。最新刊に『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)がある。
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