風の向こう側 (86)

消えない「人種差別」闘い挑む米ゴルフ界のアクション

執筆者:舩越園子 2021年1月18日
タグ: アメリカ
エリア: 北米
バレンチノ・ディクソンさんが描いた作品の一部。上段左端がミシェル夫人からオバマ前大統領に贈られたもの(ディクソンさんの公式HPより)
 

 コロナ禍の厳しさが増した昨年12月に米ゴルフ界のビッグニュースと呼べるものは別段、見当たらなかったが、クリスマス明けには1つ、嬉しいニュースが流れた。

 バラク・オバマ前大統領の妻ミシェル夫人が、夫に「バレンチノ・ディクソンさんの絵をプレゼントした」という見出しを見たとき、私は小躍りしたくなるほど嬉しくなった。

 ディクソンさんのことを私が知ったのは、2018年の秋だった。米ツアーの試合会場のメディアセンターで、顔見知りの米メディアから、こんな話を聞かされたのだ。

カテゴリ: 政治 社会 スポーツ
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執筆者プロフィール
舩越園子(ふなこしそのこ) ゴルフジャーナリスト、2019年4月より武蔵丘短期大学客員教授。1993年に渡米し、米ツアー選手や関係者たちと直に接しながらの取材を重ねてきた唯一の日本人ゴルフジャーナリスト。長年の取材実績と独特の表現力で、ユニークなアングルから米国ゴルフの本質を語る。ツアー選手たちからの信頼も厚く、人間模様や心情から選手像を浮かび上がらせる人物の取材、独特の表現方法に定評がある。『 がんと命とセックスと医者』(幻冬舎ルネッサンス)、『タイガー・ウッズの不可能を可能にする「5ステップ・ドリル.』(講談社)、『転身!―デパガからゴルフジャーナリストへ』(文芸社)、『ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー』(ゴルフダイジェスト社)、『ザ・タイガーマジック』(同)、『ザ タイガー・ウッズ ウェイ』(同)など著書多数。最新刊に『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)がある。
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