貧困から這い上がったからこそ「温かい」心を持ち続けている(筆者撮影、以下同)

 

 米ツアー選手のトニー・フィナウを、みなさんはご存じだろうか。今年4月の「マスターズ」のパー3コンテストでホールインワンを達成したとき、喜び勇んで後ろ向きのまま走って転び、足首を思い切り捻って屈み込んだシーンを覚えている方は多いかもしれない。

 身長190センチ、体重90キロの立派な体格を誇るフィナウは、2015年に米PGAツアーにデビューし、2016年の「プエルトリコ・オープン」で初優勝。以後、優勝こそないものの、2018年はメジャー4大会のうちの3つでトップ10入りするなど着実に成績を向上させ、すでに世界ランキング15位前後に位置するトッププレーヤーになっている。

 そうやって成績やランクが上がり、手にする賞金が増えれば増えるほど、生きることに必死な人々に目を向け、チャリティ活動を精力的に行うフィナウの姿が、とても眩しく感じられる。

 米ゴルフ界の今年のサンクスギビング(感謝祭)ホリデー(11月24日)は、9ミリオン(約10億円)のビッグな賞金を懸けた「タイガー・ウッズVS.フィル・ミケルソン」のドリームマッチで沸いていた。

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