注目ポストに就任が見込まれるエリオット・エンゲル(左)、アダム・シフの両下院議員(本人のツイッターより)

 

【ワシントン発】 11月6日に行われた中間選挙では、与党・共和党は上院(定数100議席)で改選後1議席純増の52議席と過半数を上回り、2019年1月召集の第116議会(〜2021年1月3日)でも、引き続き上院での多数党の立場を維持することを確実にした(ミシシッピ州選出上院議員選挙はいずれの候補も有効投票の過半数を獲得できなかったため、11月27日に決選投票が実施され、共和党候補が勝利。共和党の獲得議席は53となった)。

 だが、下院(定数435議席)では共和党は改選後39議席もの純減となり、少数党に転落する一方、野党・民主党は多数党に復帰することとなった(11月29日時点で、接戦のために未確定の下院選挙区はカリフォルニア州21区のみの1議席)。

 民主党の下院での8年ぶりの多数党復帰により、下院の常任委員会の委員長職も民主党議員が支配することとなり、下院での優先法案の審議や米議会に付与された監視権限や調査権限は、下院民主党指導部や民主党の次期委員長に委ねられることとなる。これは、与党・共和党が大統領、上下両院をすべて支配していた第115議会(2017年1月3日~2019年1月3日)とは政治状況が大きく変化することを意味する。

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