「ロシアゲート疑惑」の捜査にも重大な影響が(左はロバート・モラー特別検察官)(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 中間選挙後、第115議会(2017年1月3日~2019年1月3日)は現在、「レームダック会期(Lame-duck session)」を迎えており、12月下旬にはクリスマス休暇休会入りするため、間もなく会期を終えようとしている。

 

 1カ月余り先の2019年1月3日には、中間選挙で再選や初当選を果たした議員で構成される第116議会(~2021年1月3日)が召集される。すでに当欄で幾度か報じてきた通り、上院は引き続き共和党が、下院は8年ぶりに民主党が多数党に復帰し、いわゆる「ねじれ議会」となる。

 そうした中、第116議会での上院常任委員会の委員長職を巡る動きも慌ただしさを増しつつある。

去就が注目されるグラスリー上院議員

 上院常任委員会の委員長職に関連し、とりわけ大きな注目を集めているのは、チャック・グラスリー上院議員(共和党、アイオワ州選出)である。

 ドナルド・トランプ大統領が次期連邦最高裁判所判事候補に指名したワシントン連邦控訴裁判所のブレット・カバノー判事の指名承認プロセスを巡り、カバノー判事の過去の性的暴行疑惑やセクハラ疑惑が浮上した際、上院司法委員長であったグラスリー上院議員の判断、手腕に大きな注目が集まった。

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