朝鮮半島問題で、中国は従来の姿勢を変えたのか(写真はブエノスアイレスでの米中首脳会談。左端・習近平国家主席、右端・トランプ大統領)(C)AFP=時事

 

 米朝交渉が膠着する中で注目されたのは、アルゼンチンのブエノスアイレスで11月30日から12月1日まで開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議の前後に行われる、米韓首脳会談、米中首脳会談で朝鮮問題がどう協議されるかだった。

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 ホワイトハウスのサラ・サンダース報道官は11月29日、G20首脳会議の期間中に開催予定だった米露首脳会談の開催が中止になったことを発表する際に、「対トルコ、および対韓国との会談は正式な2国間会談ではなく、PULL ASIDEになる」と語った。「PULL ASIDE」とは「脇に連れ出して」と言う意味に取れるが、これは正式会談ではなく、会議の合間に略式でやる会談というニュアンスのようだ。

 韓国側はこの発表に慌てた。米国が通訳だけを同席させる会談を提案し、韓国がそれを受け入れただけで、正式か略式かということを米国と話し合ったことはないと説明し、「略式会談」への“格下げ”には同意しなかった。

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