ミック・マルバニー大統領首席補佐官代行

執筆者:足立正彦2018年12月19日
 

41. ミック・マルバニー大統領首席補佐官代行(51)

 ドナルド・トランプ大統領は大統領首席補佐官代行としてミック・マルバニー行政管理予算局(OMB)局長を12月14日に指名し、2019年1月から正式に就任する。トランプ大統領が正式に次期大統領首席補佐官を指名するまで暫定的に在職することになるが、現時点では、次期大統領首席補佐官の選出プロセスがどの程度の期間になるかは未定であり、期限未定で就任する。

 OMB局長は辞任しないものの、職務時間のほとんどを大統領首席補佐官代行として費やすため、OMB局長の職務については、ラッセル・ボウトOMB副局長が局長代理として担当することになると、サラ・ハッカビー・サンダース大統領報道官が説明した。

 OMB局長と大統領首席補佐官を歴任した過去の事例としては、クリントン政権でのレオン・パネッタ氏、ジョージ・W.ブッシュ政権でのジョン・ボルトン氏、オバマ政権でのジャック・ルー氏などの事例がある。

 2017年7月末から約1年半大統領首席補佐官に在職してきた元海兵隊大将のジョン・ケリー氏が年末までに辞任することをトランプ大統領は12月8日に明らかにし、後任として、トランプ大統領が就任要請していたニック・エアーズ副大統領首席補佐官が、在職期間を巡り折り合いがつかずに就任要請を断った結果、次期大統領首席補佐官選びは非常に難航していた。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。