かなり共通点は多いが……(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 1月3日、2018年中間選挙結果を受けた第116議会(~2021年1月3日)が招集され、下院議長にはナンシー・ペロシ氏(民主党、カリフォルニア州第12区選出)が8年ぶりに返り咲くこととなった。上院は与党・共和党が多数党、下院は野党・民主党が多数党という、上下両院で多数党が異なる「分断政治(Divided government)」、通称「ねじれ議会」が出現した。

 だが、メキシコとの国境沿いの「壁」建設費を巡りドナルド・トランプ大統領と議会民主党は引き続き対立しており、クリスマス休暇休会入り直前の12月21日に暫定予算が失効した。だがその後、まだ新たな暫定予算案は成立しておらず、連邦政府の一部機関が閉鎖を余儀なくされたままの状態で第116議会は招集され、新たな年を迎えた中で与野党対決は益々先鋭化している。

 2020年大統領選挙に向けた民主党大統領候補指名獲得争い関連の動きとしては、12月31日にリベラル派の有力議員エリザベス・ウォレン上院議員(マサチューセッツ州選出)が大統領選挙出馬準備委員会を設置する意向を明らかにし、同党の大統領候補指名獲得を目指す方針を明らかにした。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。