トランプ大統領は「レーガン再選」を踏襲できるか

執筆者:足立正彦 2019年1月8日
エリア: 北米
かなり共通点は多いが……(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 1月3日、2018年中間選挙結果を受けた第116議会(~2021年1月3日)が招集され、下院議長にはナンシー・ペロシ氏(民主党、カリフォルニア州第12区選出)が8年ぶりに返り咲くこととなった。上院は与党・共和党が多数党、下院は野党・民主党が多数党という、上下両院で多数党が異なる「分断政治(Divided government)」、通称「ねじれ議会」が出現した。

 だが、メキシコとの国境沿いの「壁」建設費を巡りドナルド・トランプ大統領と議会民主党は引き続き対立しており、クリスマス休暇休会入り直前の12月21日に暫定予算が失効した。だがその後、まだ新たな暫定予算案は成立しておらず、連邦政府の一部機関が閉鎖を余儀なくされたままの状態で第116議会は招集され、新たな年を迎えた中で与野党対決は益々先鋭化している。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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