ボディシェアリングロボット「NIN_NIN」と、その開発チームのメンバー大瀧篤氏(左)と高橋鴻介氏
撮影:菅野健児(以下同)
 

 「カッコイイ」「カワイイ」「ヤバイ」。展示品を見たり試したりしていると、そんな言葉が思わず口から出る。それが、2014年から毎年11月の1週間、渋谷ヒカリエを中心に開催されている「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展」、略して「超福祉展」だ(2019年は9月開催予定)。2018年も11月7~13日に開催された。

「全員がゼロ以上の地点に」

 「目指すはダイバーシティの実現、違いに寛容な社会です。健常者も、障害者も、高齢者も、外国人も、LGBT(セクシュアル・マイノリティ)も、あらゆる人が交ざり合う。そのためには1人1人の心の中にあるバリアを取り除く必要があります。バリアの原因は単なる無知だから、交ざり合うことに慣れれば自ずと氷解します。超福祉展は、皆さんにワクワクしながら交ざり合ってもらおうと思って立ち上げました」

NPO法人ピープルデザイン研究所の代表理事の須藤シンジ氏

 こう話すのは、同展を主催するNPO法人ピープルデザイン研究所の代表理事、須藤シンジ氏だ。

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